システムを公開するには
作ったシステムを
スタッフのスマホでも使えるようにする
Claude CodeやCodexで作ったシステムは、最初は自分のパソコンの中だけで動いています。 他の端末からも使えるようにするには「サーバー」という場所に移す作業が必要です。
まず確認:サーバーが必要なのはどんなとき?
サーバーが必要
- ・スタッフのスマホでも使いたい
- ・複数のパソコンで使いたい
- ・お客様にURLを案内したい
まだ不要
- ・自分のパソコンだけで使う
- ・まず動くか試したいだけ
- ・本当に使うか決まっていない
「まだ不要」なら、今は Claude Code のページに戻って作ることに集中してください。サーバーはあとからでも設定できます。
費用の目安(月額)
サーバー代
830〜880円
AI利用料(使った分)
0〜2,000円
ドメイン(任意・年額)
1,000〜2,000円
月単位で解約できます。最初はドメインなしでも動きます。
公開までの5ステップ
分からない画面が出たらClaudeにそのまま貼り付けて聞いてください。一人でやらなくて大丈夫です。
⚠ コマンドを使う前に知っておいてほしいこと
- 「sudo」が付いているコマンドは、パソコンやサーバーの管理者権限で実行されます。 ファイルの書き換えや設定変更など、システム全体に影響する操作です。このページのコマンドは安全ですが、見知らぬサイトで「sudo ○○を実行して」と言われた場合は、Claudeに内容を確認してからにしてください。
- 「npm install -g」が付いているコマンドは、ソフトをパソコン全体にインストールします。 こちらも信頼できる公式サービスのコマンド以外は実行しないようにしてください。
サーバーを借りる
国内の主なサービスをまとめました。どれを選んでも同じように設定できます。
ConoHa VPS
月880円〜
日本語サポートあり
さくらのVPS
月880円〜
老舗・日本語充実
Xserver VPS
月830円〜
日本語サポートあり
申し込むと「数字のURL」(例:123.456.78.9)が発行されます。これをメモしておきます。 申し込み画面で分からないことが出たら、画面の文字をそのままClaudeに貼り付けて聞いてください。
サーバーの中に入る
SSHサーバーを借りたあと、設定をするために「サーバーの中に入る」作業が必要です。 これをSSH接続といいます。自分のパソコンのターミナル(黒い画面)から、借りたサーバーを遠隔操作するイメージです。
ターミナルに次のコマンドを入力します。123.456.78.9 の部分を、メモしておいた自分の数字のURLに置き換えてください。
※ 123.456.78.9 の部分を自分のサーバーの数字に書き換えて使ってください
「Are you sure you want to continue connecting?」と聞かれたら yes と入力してEnterキーを押します。 パスワードを求められたらサーバー契約時に設定したパスワードを入力します(入力中は画面に何も表示されませんが打てています)。
画面が変わってサーバーの中に入ると、以降のコマンドはサーバー上で実行されます。
スマホからURLで開けるようにする
Caddyこの設定をすることで、スタッフがスマホのChromeやSafariでURLを入力したときに、作ったシステムが表示されるようになります。 入力したパスワードや個人情報が他人に見られないよう、自動で保護もかけてくれます(URLが「https://」から始まる状態になります)。
まず Caddy をインストールします。
sudo apt update && sudo apt install -y caddy次に設定ファイルを開きます。
sudo nano /etc/caddy/Caddyfile画面が切り替わったら、中身をすべて消して下のコマンドを貼り付けます。123.456.78.9 の部分は自分の数字のURLに置き換えてください(ドメインを取った場合はドメイン名に変えます)。
123.456.78.9 {
reverse_proxy localhost:3000
}※ 123.456.78.9 を自分のサーバーの数字に書き換えてください
貼り付けたら Ctrl + X → Y → Enter の順に押して保存します。 最後に Caddy を再起動します。
sudo systemctl reload caddyシステムを止まらないようにする
PM2サーバーを再起動したとき、何もしないとシステムも止まってしまいます。 「番人」を入れておくと、再起動後も自動でシステムが立ち上がります。
PM2 をインストールします。
npm install -g pm2作ったシステムのフォルダに移動して、PM2 でシステムを起動します。my-app の部分は好きな名前に変えてください。
pm2 start npm --name "my-app" -- start※ my-app はシステムの名前です。分かりやすい名前に変えてOKです
サーバーを再起動しても自動で立ち上がるよう登録します。
pm2 save && pm2 startuppm2 startup を実行すると、追加で1行コマンドを入力するよう指示が出ます。 その行をコピーして貼り付けて実行してください。
読みやすいURLを設定する(任意)
ドメイン最初は数字のURLでアクセスできます。「okawari-cafe.com」のような読みやすいURLにしたい場合は、ドメインを別途購入します。年1,000〜2,000円程度です。
まず数字のURLで動かしてみて、毎日使うと決めてからドメインを取るのがおすすめです。 ドメインを取ったあとは、STEP3のCaddyfile内の数字をドメイン名に書き換えて sudo systemctl reload caddy を実行するだけです。
不安なこと、ありますよね
Q. 正直、難しそうで自信がないです
Q. 失敗したら元に戻せますか?
Q. 月額を払い続けるのが不安です
Q. ターミナルって何ですか?
ドメインを取得する(オプション・任意)
最初は数字のURL(例: 123.456.78.9)でアクセスできます。 「お店の名前のURLを使いたい」「httpsの鍵マークを付けたい」場合は独自ドメインを取得します。 毎日使うと決めてからドメインを取るのがおすすめです。
費用の目安(年額)
.com
約1,500〜2,000円/年
.jp
約3,000〜4,000円/年
.net / .info
約1,000〜2,000円/年
主要なドメイン登録サービス:Cloudflare Registrar・お名前.com・さくらのドメイン等。価格は時期により変動します。
ドメイン登録サービスでドメインを取得する
取得したいドメイン名(例: okawari-cafe.com)を ドメイン登録サービスで検索し、使えるかどうかを確認してから購入します。 クレジットカードまたはコンビニ払いで購入できます。
ドメインを取得したら、次のステップで「このドメインをサーバーに向ける」設定を行います。
ネームサーバーをCloudflareに変更する(推奨)
CloudflareCloudflareは無料で使えるDNS管理サービスです。 ドメインのDNS(URLとサーバーのIPアドレスを結びつける設定)をCloudflareで管理すると、 設定変更がしやすくなります。
cloudflare.com でアカウントを作成し、取得したドメインを追加します。 「ネームサーバーを変更してください」という案内が表示されるので、 ドメイン登録サービスの管理画面でネームサーバーをCloudflareの指定するものに変更します。
Cloudflare で DNS Aレコードを追加する
Cloudflareの管理画面で「DNS」→「レコードを追加する」を選び、 以下の内容でAレコードを追加します。
| 種類 | 名前 | IPv4アドレス | プロキシ |
|---|---|---|---|
| A | @ | (サーバーのIPアドレス) | DNSのみ(グレーの雲) |
「名前」の @ はドメイン本体(例: okawari-cafe.com)を表します。 「IPv4アドレス」はSTEP1でメモしたサーバーの数字のURLを入力します。
Caddyfile のドメイン設定を更新する
STEP3のCaddyfileに書いた数字のURLを、取得したドメイン名に書き換えます。
sudo nano /etc/caddy/Caddyfile数字のURLをドメイン名に書き換えて保存します。
okawari-cafe.com {
reverse_proxy localhost:3000
}※ okawari-cafe.com を自分のドメイン名に書き換えてください
保存後、Caddyを再起動します。
sudo systemctl reload caddyCaddyはドメインのSSL証明書(httpsの鍵マーク)を自動で取得・更新してくれます。 設定後に https://okawari-cafe.com にアクセスして表示を確認してください。