来店客の傾向をAIで分類・施策化する仕組みを作る
「どんなお客様が多いか」を感覚から数字・記録に変えてAIと分析する仕組みの作り方。Excelに来店傾向を記録してAIに渡すだけで、客層別の施策と売上を伸ばすヒントが出てきます。
まず30分でできる最小版からはじめる
数字がなくても、「どんなお客様が多いか」という感覚をそのまま書いてAIに渡すだけで施策のヒントが出てきます。
```
飲食店の客層について分析・施策化を手伝ってください。
お店の概要:
・業態・席数・エリア:◯◯
・営業時間・定休日:◯◯
感じている客層の傾向:
・よく来るお客様のタイプ:◯◯(例:近隣の会社員のランチ・夜はカップルが多い・週末はファミリー)
・来てほしいが少ないお客様:◯◯(例:女性一人客・観光客など)
・リピーターが多いか少ないか:◯◯
①今の客層の強みと弱み
②来てほしい客層を増やすための施策案2〜3個
③今いる客層のリピートを増やすためにできること
を教えてください。
```
記録を使って精度を上げたい場合は、次のExcelシートで管理します。
---
「なんとなくの客層認識」が経営判断を歪める
「うちはサラリーマンが多い」「ファミリー層に人気」という認識を多くのオーナーは持っています。ただ、この認識が実態と少しずれていても、日々お店に立っていると気づきにくいものです。
たとえば「サラリーマンが多い」と思って夜の客層を重視していたが、実はランチのOL・女性グループがリピート率も客単価も高かった——というケースがあります。施策の方向性が実態と合っていないと、投資するリソース(メニュー・告知・内装)がずれていきます。
AIを使った客層分析の目的は、感覚を記録に変えて、施策の根拠を作ることです。
---
Excelテンプレートで来店傾向を記録する
客層データは毎日細かく記録する必要はありません。週に1〜2日、気づいたことをメモするだけで傾向が見えてきます。
**来店傾向メモシートの構成**
| 日付 | 曜日 | 時間帯 | 客層 | 人数 | 注文傾向 | 滞在時間 | 特記 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-12 | 月 | 12〜13時 | 会社員男性・グループ | 3〜4人組 | 日替わり定食・ランチセット | 30〜40分 | 常連が多い |
| 2026-05-12 | 月 | 12〜13時 | OL・女性ペア | 2人組 | パスタ・デザートまで | 50〜60分 | 写真撮影していた |
| 2026-05-14 | 水 | 19〜21時 | カップル | 2人組 | コース・ワイン | 100分〜 | 誕生日らしかった |
| 2026-05-17 | 土 | 11〜13時 | ファミリー | 4〜5人 | セット・子ども向けも | 60〜90分 | 子連れには狭そうだった |
メモを続けることで「◯◯曜日の夜は◯◯客層が多い」「◯◯客層は滞在時間が長くて客単価が高い」というパターンが数ヶ月で見えてきます。
---
AIへの渡し方とプロンプト
客層傾向の分析
```
来店客の傾向を分析して、施策の方向性を整理したいです。
【来店傾向メモシート(直近1〜2ヶ月分)】
(※ExcelシートをそのままコピーしてAIに貼り付け)
現在の売上・客数の傾向:◯◯(例:平日ランチが強い・土日の夜が弱い)
強化したい点:◯◯(例:夜の売上を増やしたい・女性客を増やしたい)
①客層ごとの特徴(来店頻度・客単価・滞在時間)の整理
②売上貢献が高い・今後伸ばせる客層はどこか
③その客層を増やすための具体的な施策
を教えてください。
```
特定客層への施策設計
```
◯◯(例:女性の一人客・観光客・ファミリー)を増やすための施策を考えたいです。
【来店傾向シート】
(※貼り付け)
ターゲット客層が来やすい条件:◯◯(例:立地・時間帯・価格帯)
現状その客層が少ない理由として思い当たること:◯◯
①この客層がこのお店に来ない可能性が高い理由
②来やすくするために変えられること(メニュー・雰囲気・告知など)
③試せる小さな改善案をステップで
を教えてください。
```
リピーター増加施策の設計
```
リピーターを増やす仕組みを考えたいです。
現状のリピート状況:◯◯(例:常連がいるが新規が定着しない)
今やっているリピート施策:◯◯(例:スタンプカード・なし)
リピーターの傾向(どんな客が繰り返し来るか):◯◯
①リピーターになりやすい客層の特徴分析
②費用をかけずにできるリピート促進施策
③1〜2ヶ月で効果が確認できる小さな実験の提案
を教えてください。
```
---
サーバーで自動化・機能拡張する
客層データの収集と分析をサーバーと連携させると、手動記録の手間を大幅に減らせます。
**予約データからの客層自動分析**: 予約管理システムのデータ(来店日時・人数・予約経路)をサーバーに集約し、AIが定期的に「今月の客層傾向レポート」を生成して送付する仕組みを組めます。
**LINE登録者の属性把握**: LINE公式アカウントのアンケート機能や登録時の簡単な質問(「ご来店のきっかけ」「よく来る曜日」)を通じてデータを収集し、サーバーで分類・集計する仕組みを作れます。
**施策効果の測定**: 「◯◯月から女性客向けのデザートセットを始めた」「◯◯月からInstagramの投稿を増やした」などの施策の変化点と客層の変化を紐づけて、どの施策が効いたかをデータで振り返れます。
関連記事
免責事項
本サイトの情報は、飲食店の業務効率化を検討するための参考情報です。法的判断・税務判断・衛生判断・補助金の採択可否・労務管理の適法性については、必ず専門家(弁護士・税理士・社会保険労務士・保健所等)にご確認ください。本サイトの情報をもとに生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。